では中医薬学では頭痛をどう扱っているのでしょうか。 今回はこの悩ましい頭痛を2回に分けて陰陽の理論で説明していきます。
中医薬学では頭痛もその性質により陰・陽の区別があり、また伴う症状により「表・裏」いずれかの病気と分類され、治療・処方はまったく変わってきます。同じ頭痛でもこれらの分析を間違えると、治療効果がなかったり、逆に悪化してしまうことさえあります。この機会に貴方も自分の頭痛とそれに伴う症状がどのようなものか、照らしてみて下さい。どのような薬や養生が効くのかヒントになると思います。
まず陰陽とは何でしょう? これは中医薬学の土台でもある、病気の分析に不可欠な概念です。陰陽は体の二つの側面を表現する用語で、もともとは道教或いは哲学上の言葉でした。太陽に向いているところが陽で、影のところが陰となり、この意味から燃える火は陽であり、冷たいところが陰となります。
例えば男女でいうと、男は陽で、女は陰。しかし男(あるいは女)においては、上半身が陽であり、下半身が陰となるのです。
実際に病気を分析する際には、病気の性質として基本的に、「熱い、患部が表面的、鮮明な色(肌、顔色、舌など艶があったり、赤かったり)、患部が上半身、エネルギッシュ(顔色がいいなど興奮的な状態で、体として生気は弱くない状態)」なのが陽で、「冷え、患部が内面的なもの、陰湿な色、下半身、元気不足」などが陰と判断されます。
今回は陰陽の基本概念をお伝えしました。どの病気を診る場合にも土台となるものですから、心に留めて置いて下さい。次回は実際に頭痛を分析していきます。